怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$
「怪我は無いか?」
空から降り立った藤丸は、何事も無かったように俺の目の前に降り立った
「なんとも無いけど……、藤丸の刀……さっきまで炎が……。」
「あぁ。この刀は竜月鬼といって、俺の分身のようなものだ。
俺は火の竜という炎竜(えんりゅう)を操ることができる」
『藤丸は向こうの世界じゃ、火の竜を操る男、ってすっごく有名なんだよっ。
一度、妖界に悪魔がたくさん流れ込んできたことがあってね。
たまたま近くに居合わせた藤丸が1人で倒しちゃったんだよ♪』
「へぇ。」
藤丸ってやっぱ隊長だけあってすっげーヤツなんだなぁ。
「イル。過去の話だ。
それにあの時は部下の力を分けてもらった。
おまけに今の俺には悪魔を倒すことができても浄化することはできない。」
「え?倒すことと浄化って一緒じゃないの?」
「細かく分けると別だ
ほら、さっきの絵を見てみろ。」
指を指された先を見ると、そこには真っ黒に焼けた絵の残骸があった