怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$
「お前、妖界に行くんだろ
早く行きな」
「あぁ……しかし」
ニナはどこかすっきりとした表情をしていた
「あんたに同情されるほどあたしは弱くないよ
最期にリエルが笑っていたならあたしはそれ以上何も求めないさ」
さぁ、いったいった。
しっしっ、と俺をあしらうニナ
戸惑いながらも外に出た俺
振り返ると、ニナはいつも通りの調子で言う
「ありがとう、藤丸
リエルのはお前に救われたんだ。自分を責めるなよ」
「また顔を出す」
俺は話を聞かなかったフリをするようにニナから顔をそらした
ニナの言葉は本当のことだろう
でも、涙目は隠せてなかった
リエル……お前は本当に愛されていたんだな