怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$


―――――妖界


「ここが……妖界」

俺は目の前に広がる光景に息を呑んだ


「すっげーっ!!」

「うるせえ」



感動する俺を尻目に冷静に玲哉が突っ込む

藤丸たちのような人間の姿をした者から、イルのような妖怪までさまざまな人種が歩いている

この世界ではコンピューターのような機械ではなく、それぞれの能力を活用して成り立っているというのが平太の説明だった


「例えば俺たちみたいな攻撃系のタイプはバリスみたいな国の安全を守る仕事で働く

水を操る能力なら人間界でいう消防士、みたいな感じだな」

「なるほど」



どこか田舎のような穏やかさもありながらさまざまな人種が歩いている光景は俺たちにとって刺激的だった


「バリスに案内するよ
ついてきて。」



俺たちは蒼の後をついていった


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