怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$


「君には腕に火傷があったな
見せてはくれないか?」

「あ、ああ……」


俺は包帯で巻かれた腕を差し出し、ほどいた

バリスの能力者の一員である証であるしるしが刻まれた腕が露になった



「やはりな」

しばらく腕をみた南次郎は満足そうにうなずいた


「この腕の火傷には呪いがかけられている」

「呪い……?」


その言葉に俺はゾクッとする。あまりいい響きではない言葉


「まぁ、呪いと言っても恐ろしいものではない
元々特殊な能力を持っていたのは君の兄である空だった

だが偶然にも君自身にもわずかながら才能があった
それが空によって力が引き出されたんだ


そしてあの日、空の魂の欠片が君の腕の火傷に残った
それが君の身体能力だ

そこに目をつけた藤丸がさらに自分の力を君に分け与えることで力が引き出された
我々が想像していた以上の力だったがね」




俺は藤丸たちと初めてあった日のことを思い出した


藤丸たちは俺と出会う前からこの能力に気づいてたってことか……


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