怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$
俺が6歳の頃だった
俺のすむ町に悪魔が現れた
夜遅く、次々に聞こえる悲鳴
俺は両親に庇われながら泣きじゃくった
そして、家に悪魔がきた
『藤丸!!母さんと一緒に逃げろ!!』
悪魔を前にして刀を抜いた父親
生きている姿をみたのはそれが最期だった
「え……」
息をのむ翔の声が聞こえる
『母さん!!』
『藤丸……っ、早く逃げ…て』
父親の願いもむなしく、母親は脇腹を真っ赤に染めていた
後ろには父親の亡骸
目の前に母親の亡骸
気が狂いそうだった
そしてそばには刀
一気に身体中の血が駆け巡った
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
全てが憎い!!