怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$
「その時に目覚めた力がこれだ」
そう言って藤丸は俺に顔をあげた
「!!」
真っ赤に染まる赤い瞳
ルビーのように美しく、血のように毒々しい
「バリスの幹部は修行してこの『開眼』を積むものだ
だがごくまれに発動することがある」
「藤丸は……」
「あぁ、きっと恨む気持ちから悪魔を倒したいと思ったんだろう
開眼をした
そして村を滅ぼしかけた」
「えっ!?
なんで藤丸がそんなこと……っ」
「恨みは時として自分を見失う
その為の修行をして手にいれるものだからな
悪魔を倒してもなお、俺は村を潰し続けた」
憎しみからは何も生まれず、気づけば何かを失う
藤丸はそう言った