怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$
『姫華様!!なぜこのようなところに……っ』
法廷中がどよめいた
同い年とは思えないほど凛とした声は、法廷に響いた
『藤丸は悪くありません!!
私はこの目でみました。藤丸は開眼をしていました』
『開眼だと!?』
『あんなに小さな子どもがか!!』
大人でも手にいれるのは困難だと言われる開眼
昔父さんからそう聞いた
僕が開眼をした……?
『藤丸は悪魔を倒そうとしただけです!!
藤丸は何も悪くない!!』
大人に押さえられながら姫華は泣き叫んだ
『姫華……』
『藤丸!!藤丸は悪くないよ!!
だから……っ』
その先は聞こえなかった
姫華はそのまま世話役の人に連れ戻された
『……それでは、君に課せる罪の重さを決めよう』
『罪の重さ……?』
『あぁ、君のしたことは犯罪だ
それ相応の反省をしてもらわなくてはいけない
罪の重さと同等の重さである償いをしなければいけない』