青空の下で、私は君に想いを届けたい。
1章*
16才、西音寺 実子。実子には彼氏がいた。名前は篠崎 快斗。でも快斗は父親の転勤で外国に行くことになった。それから2人は文通でやりとりを始めた。                                                                 実子はいつも通り、快斗に手紙を書いていた。                                                                     『あっ』                                                                                      書いていたペンが落ちて、誰かの足下まできた。するとその『誰か』は、須駕 隆牙(すが りゅうが)。ちょうど今年の春に転入して来た生徒だった。                                                                  隆牙は実子の机にポイッとペンを投げ、スタスタと歩いて行った。                                                            『冷たいなぁ・・・。』
                                             実子は、ふぅとため息をつき、ペンを持った。                                                                               —翌日—                                                                            実子は花の水やり当番でホースで水をあげていた。                                                                   『実子ー、もうすぐ朝のチャイム鳴るよー』
『あっうん!』『蛇口停めなきゃ』
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