be in love* るーむしぇあ
みゆくんがいつ帰ってくるのか
わからないまま、
トキヤのベッドの中にいた。
『あのとき初めてだっただろ』
『うん……』
トキヤは困ったような、
何ともいえない顔をしていた。
『どうだった?』
『あんまり覚えてないの。
夢中だったけど』
『…そうか、
俺は覚えてるよ。
俺は誰でもいいわけじゃない、
相手がお前じゃなきゃ駄目だ』
トキヤはわたしのことを
本当に好き、なんだね。
こんなに満たされた気持ち
初めてかもしれない。
好き、
と言われてから始まる恋もあるんだ…
トキヤを求めてる。
もう止められない気がするの。
『わたしも好き。
あなたのことが』
すらすらと言えた。
初めてした告白。
トキヤはわたしを抱きしめた。
わたしはトキヤにこういうふうに
抱きしめてほしくて
好きだ、と言ったのかもしれない。
抱きしめられるのが
一番、好き。
気がついたら朝になってた。
わたしもトキヤも裸だった。
トキヤの寝顔をいとしく思った。