幕末陰陽師
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閃光が瞬いた。




キツネが刀を手放した。
主の私にはそれが分かった。




京都守護職への報告書を書き終えると、私は札を持って表に出た。




そこにいたのは、黒い異形と八尺程の妖孤。




普段は人の身に近い姿をしているキツネだが、今回はその姿を維持できぬ程、相手は強いらしい。
いわゆる狐色の身体の腹部からは出血していた。




「…急急如律令……!!」
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