幕末陰陽師



『──俺はまだ死ねん、…まだ、死ぬわけにはいかんのだ…』




男から意識が流れ込んでくる。






その強硬な執念と異様なまでの霊力が、私を拘束したのだ。






私は耐え切れず人身を解いた。
自らの力を制御する余裕すらなかったのだ。




「オオオオォン!!!」
戒めを破り食いかかろうとした。



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