幕末陰陽師
私は異形の足をなぎ払った。
彼らにも痛みを感じることが出来るらしい。異形は悲鳴のような鳴き声を上げ、その場にくずおれた。




私は何も感じない。
主様の命令をこなしている、ただそれだけだ。




「キツネ、離れなさい。」




私が後方に飛び去ると、主様は先ほど唱えた術のようなものと共に札を放った。
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