太陽のヒカリ
「あの…答えなんだけど…告白の」
私は勇気をだして切り出した。
言った瞬間に彼はパッと表情を変えた。
「うん、聞かせて。」
太陽君はさっきよりも真剣な顔になった。
「私、太陽くんのコトが好きっ…」
最後の方は声が震えてしまった。
顔を手で覆うと
フワッとシャンプーの香りがした。
気がつくと私は彼の腕の中にいた。
「俺…フラれると思ってた。『昔の話しだ』って笑われると思ってたから。」
太陽くんは半分泣きそうな声でそう言った。
私は抱きしめられるがままになっていた。
彼が私の首に顔をうずめると
夜の風の音だけが私達を包んでいた。