妖怪の住む町
「また来いよ!!
私は待ってるからな!!」

声に振り返ると後ろには手を振る彼女の姿が。

すかさず、僕も手を振る。

「会いに行くよ!!
また会いに行くから!!」

だから待ってて。

娘と歩きながら一つ疑問が浮かんだ。

「何の話ししたの?」

「ないしょだよ。」

自分の口の前で人差し指を指し「シーッ」と微笑む。

「内緒か。」

まあ、いいか。

今度来た時に聞こう。

「ねえおとうさん。」

「どうした?」

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