それでも世界はまわる
いろいろな人に助けてもらって、それなのに自分は・・・。不安なことを理由にその応援を無駄にしかねない。

ひとりじゃ何もできないくせに虚勢ばっかり張って、いざとなるとやっぱりビビってる。
それじゃ駄目だって、分かってるんでしょう?

なんとか期待に答えなければ。

そして、なにより自分も幸せになりたい。

下を向き、無意識に口を開いていた。

「・・・りおん君は・・・」

りおんは突然のことで驚いていたが、黙ってくれていた。次の言葉を待っている風にも見えた。
< 115 / 220 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop