それでも世界はまわる
「執行部の喧嘩も慎吾の代理告白も、僕がちゃんとするための道筋だったと思う。
 だけぇ悲劇じゃない、だって人生無駄なことなんかない。
 確かに見た目違和感あるけど、ちゃんと美佳さんと話しとるって分かるよ。泣き虫だけど、悩みは僕が助けるし。
 大丈夫。一緒にゆっくり解決法探していこうや」

ぼろぼろと涙が、一度止まったはずの涙が懲りずに溢れてくる。

りおんはさらに慌てて言葉を繕うが、違うんだってば。これは嬉し泣きだよ。一生懸命考えてくれてありがとう。

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