それでも世界はまわる
体内の水分が全部出て行ってしまわないうちに、袖でぐいっと拭う。
「えへへ、そんな必死のりおん君も、好き。
・・・って、慎吾くんじゃ気持ち悪いね」
二人で大爆笑。
そのまま名残惜しそうに、しかし急いで教室へ戻った。
二人が抜け出したことは誰も気付いていなかった。
安心し顔を見合わせてから、何事もなかったように練習に取りかかろうとした。が、やはりお互いを意識してしまって上手く演技ができないようだ。
顔を近付ける場面も、美佳が一方的にぎこちない。
「えへへ、そんな必死のりおん君も、好き。
・・・って、慎吾くんじゃ気持ち悪いね」
二人で大爆笑。
そのまま名残惜しそうに、しかし急いで教室へ戻った。
二人が抜け出したことは誰も気付いていなかった。
安心し顔を見合わせてから、何事もなかったように練習に取りかかろうとした。が、やはりお互いを意識してしまって上手く演技ができないようだ。
顔を近付ける場面も、美佳が一方的にぎこちない。