それでも世界はまわる
「僕・・・普通の恋愛したいんだけどな・・・」

「慎吾と美佳さんさぁ、もっかい頭ぶつけてみたら?」

りおんは右手の人差指を立てて言った。

「そんな簡単にいくわけないろ・・・」

「ぶち思いっきりだって」

「痛いけぇ、やだ」

変な会話だ。
慎吾の望みも、りおんの思いつきも、美佳の否定の方法も、ちょっと万人とずれている気がする。
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