それでも世界はまわる

そしてこれらを知るのは美緒奈と潤、幼馴染の宮島智之の三人。

のはずなのだが、人数の少ない狭い世間、噂はすぐに広まるもので、りおんに好意を寄せていることはいろんな人が知っているような雰囲気になっている。
それも最初は気にしていたが随分慣れた。

さて、そんな大恋愛をしている美佳は、美緒奈と潤にひやかされ、手伝いと偽り、交流の場を作るために渋々りおんの近くへ行くことになった。

雑談も日常とはいえ、やはり意識している男の子は緊張する。
まずは恵に声をかけて、慎吾に花火の時の文句を言って、それからりおんだ。
構想を練る。