それでも世界はまわる
――いま未来の 扉を開けるとき

 慎吾の親友拓也と、美佳が音痴なので隣に配置された合唱部の未羽が異変に気付く。もうすぐサビだ。二人は一層声を響かせる。

――悲しみや苦しみが いつの日か喜びに変わるだろう

 そう、彼は悲劇じゃないと言っていた。私たちが結ばれるのに必要なことだったと言ってくれた。

 メロディは勇壮で、力強さを増していく。

――アイ ビリーブ イン フューチャー 信じてる。

 信じてるよ、最後まで・・・。ありがとう。


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