それでも世界はまわる
手伝うよ、恵に向かって肩をすくめた時だった。

突然、慎吾が足を滑らせてしまい、美佳目掛けて落ちてきた。

二人は頭を強く打ち、気絶した。

ふっと意識が遠くなった。
感覚はないのに、周囲が暗闇で冷たいのが分かる。

(あたし、死んだんかな・・・。
 あぁ、死ぬってこーゆう感じなんじゃ・・・)

「美佳さん・・・」

遠くで

「ねえ美佳さん・・・?」

自分を呼ぶ声がする。

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