それでも世界はまわる
元は課題を描き終わっての暇つぶし、アニメのような絵だった。
最初ポスターカラーを使っていたので若干そういう形跡は残っているが、たいして気にならない。
完成したものは水彩画のように淡い美しさをたたえていた。

それもこれも、和奏と美緒奈、潤が手伝ってくれたからだろう。
仕上げはほとんど和奏を中心にした三人がやってくれた。

こんなに綺麗にできたのは三人のお陰だ。

なぜ授業と関係ないものが文化祭で飾られるのか。
その絵を美術の藤沢賢治先生が見て、好奇心で展示物にまわしたのだった。

保護者、村人も集まる文化祭に出展するのはさすがに照れくさいが、みんなに手伝ってもらって先生も褒めてくれた作品だ、気分は悪くない。
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