それでも世界はまわる
「拓也君純粋じゃねぇ」

美佳もあえてそれ以上は突っ込まずに、笑ってやる。

「でも、なんかあったら、いつでも相談乗るけぇね」

続けてそう言うと、拓也は最後の卵焼きを口に放り込んだ。

二人が弁当を食べ終わり旧校舎から出ると、雅弓とばったり会い、最後に演劇の打ち合わせをすると告げられたので急いで体育館へ向かった。


   *      *      *

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