それでも世界はまわる
「このまま鍵見つからんかったら・・・」
美緒奈がふいに漏らした。
「どうしよう・・・。元はと言えばあたしが原稿忘れちゃったんだし・・・」
「何言っとるん。美緒奈のせいじゃないろ。大丈夫、絶対見つかるよ」
智之が優しげに目を細めた。
なぜだろう。踊り場のところでふと美緒奈の足が止まる。
智之の笑顔は嬉しいが、逆にそれが不安を呼んできた。頼れるから、相談したいと思い、自分の心内を確認すると余計不安になる。
美緒奈がふいに漏らした。
「どうしよう・・・。元はと言えばあたしが原稿忘れちゃったんだし・・・」
「何言っとるん。美緒奈のせいじゃないろ。大丈夫、絶対見つかるよ」
智之が優しげに目を細めた。
なぜだろう。踊り場のところでふと美緒奈の足が止まる。
智之の笑顔は嬉しいが、逆にそれが不安を呼んできた。頼れるから、相談したいと思い、自分の心内を確認すると余計不安になる。