それでも世界はまわる
文化祭は終わってしまうのだが、美佳は少し実感できなかった。ぴんとこない。
執行部の仕事をしていないからだろうか。それとも慎吾視点だったからだろうか。どこか体育祭の時とは違う。

それでも、体育館に流れるヴァンゲリスの讃歌は心地良い余韻を残してくれる。

さぁ、生徒と先生は片付け。保護者は図書室で休憩だ。

そしてフォークダンス。

美佳は女子と、慎吾は男子とということで最後まで二人ともごねていたが、仕方ないだろうと無理矢理りおんに説得された。
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