それでも世界はまわる
「まだ片付け終わってないけど・・・いこっか」

「あ、あたしこれだけは運んどくわ。すぐ行くけぇ」

潤と未羽を先に行かせておいて、美佳は一度荷物をその場に置いた。

ダンボールに入ったその中身は、劇の衣装に小道具など。
両手で抱えるくらいの大きさだが、見た目以上に重い。慎吾の力で持ち上げられるのが気持ちよくて、つい無理をしてしまっていた。
これを含めても運ぶものはあと僅かなのだ。
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