それでも世界はまわる
ファンタジア 2
美佳は美緒奈の言葉を遮り、痛む胸を抑えながらそう叫んで、荒々しく筆箱を鞄に入れてから走って部屋を出た。
「美佳っ!」
すると恵と英二がついてきた。
「来ないでっ! 部屋に帰って、これからのことでも話せばっ!?」
「カーット!」
隣の音楽室から、メガホンを叩きながら監督が出てきた。
「えっ、僕なにか台詞間違えました?」
慎吾が濡れた目で訴える。
「違う違う。だから今は泣かないでくれ。俺が泣かせたみたいじゃないか」
慌てる監督を横目に、慎吾が体操服の袖で涙を拭う。恵と英二も、どこを間違えたのか分からなかった。
美佳は美緒奈の言葉を遮り、痛む胸を抑えながらそう叫んで、荒々しく筆箱を鞄に入れてから走って部屋を出た。
「美佳っ!」
すると恵と英二がついてきた。
「来ないでっ! 部屋に帰って、これからのことでも話せばっ!?」
「カーット!」
隣の音楽室から、メガホンを叩きながら監督が出てきた。
「えっ、僕なにか台詞間違えました?」
慎吾が濡れた目で訴える。
「違う違う。だから今は泣かないでくれ。俺が泣かせたみたいじゃないか」
慌てる監督を横目に、慎吾が体操服の袖で涙を拭う。恵と英二も、どこを間違えたのか分からなかった。