それでも世界はまわる
「トモ君が好きなのはー?」
「・・・僕は、美佳さんが好きだよ」
その瞬間、カメラのある方向から大きな音が聞こえた。
二人が振り向くと、スタンバイしていた美佳がなぜか地面に倒れており、音声のスタッフに起こしてもらっているところだった。どうやら椅子から転げ落ちたらしい。
「そんなん真顔で言わないの・・・。恥ずかしいろ!」
美佳はいたく紅潮していた。
それを見たりおんと慎吾は大笑いである。大げさに腹を抱えて、これでもかというほど声をあげて爆笑する。
「はーい、りおん君。そのシーンは後でちゃんとあるから、早とちりしないでねー」
「ごめんごめん、監督さん。だって美佳さんの反応面白いけえ」
それでも二人は笑っていた。
「もお・・・りおん君の意地悪・・・」
* * *
「・・・僕は、美佳さんが好きだよ」
その瞬間、カメラのある方向から大きな音が聞こえた。
二人が振り向くと、スタンバイしていた美佳がなぜか地面に倒れており、音声のスタッフに起こしてもらっているところだった。どうやら椅子から転げ落ちたらしい。
「そんなん真顔で言わないの・・・。恥ずかしいろ!」
美佳はいたく紅潮していた。
それを見たりおんと慎吾は大笑いである。大げさに腹を抱えて、これでもかというほど声をあげて爆笑する。
「はーい、りおん君。そのシーンは後でちゃんとあるから、早とちりしないでねー」
「ごめんごめん、監督さん。だって美佳さんの反応面白いけえ」
それでも二人は笑っていた。
「もお・・・りおん君の意地悪・・・」
* * *