それでも世界はまわる
   ファンタジア 3


「あのね・・・急に、ごめん。
 私、りおん君が好きなの! 分かってると思うけど・・・ずっとずっと好きだったのよ。どうして返事をくれないの? 私・・・待ってるのに!」

瞬間、美佳は息がつまった。声を出すことができなくなった。

なんて予期せぬ展開。

りおんは、慎吾の台本でもあったかのような台詞の直後凍りついていた。
素直に自分の置かれた状況、目の前の女の子の言葉に震撼していた。
棒読みや言い回しなんて全く考えが及ばない様子。

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