それでも世界はまわる
「こらこら! 待ちなさい、そこっ!」
監督が自慢のメガホンで美佳とりおんの頭を叩いた。パコーンと景気のいい音がした。
「美佳ちゃんはお酒が入ってるんだ。どうやらこいつが間違えて出したらしくて・・・」
「すみません・・・」
新人アシスタントが頭を下げた。
「りおん君もりおん君だ。子供が何をしてるんだ、まったく・・・。
美佳ちゃんの酔いが覚めるまで休憩!」
りおんは、まだ酒臭い匂いを放つ美佳を抱えた。
* * *
監督が自慢のメガホンで美佳とりおんの頭を叩いた。パコーンと景気のいい音がした。
「美佳ちゃんはお酒が入ってるんだ。どうやらこいつが間違えて出したらしくて・・・」
「すみません・・・」
新人アシスタントが頭を下げた。
「りおん君もりおん君だ。子供が何をしてるんだ、まったく・・・。
美佳ちゃんの酔いが覚めるまで休憩!」
りおんは、まだ酒臭い匂いを放つ美佳を抱えた。
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