それでも世界はまわる
「りおんっ!」
智之が駆け寄り、りおんに平手打ちした。
「あほか、お前はっ!」
「あ・・・ご、ごめん・・・」
腕の中で眠る美佳を見て、りおんは我に返った。
「だって・・・さっきの酔った美佳さんが頭から離れなくて・・・」
「だからって、していいことと悪いことがあるだろ? お前らはそれでいいかもしれんけど、これから撮影どーすんだよ・・・」
「で、でも! 男は狼だ! 僕もオスなんだっ!」
智之、慎吾、拓也はそろってため息をついた。ついでに監督も。
「実際の相思相愛を使ってやるべきじゃないのかな・・・。これじゃ日が暮れちまう」
* * *
智之が駆け寄り、りおんに平手打ちした。
「あほか、お前はっ!」
「あ・・・ご、ごめん・・・」
腕の中で眠る美佳を見て、りおんは我に返った。
「だって・・・さっきの酔った美佳さんが頭から離れなくて・・・」
「だからって、していいことと悪いことがあるだろ? お前らはそれでいいかもしれんけど、これから撮影どーすんだよ・・・」
「で、でも! 男は狼だ! 僕もオスなんだっ!」
智之、慎吾、拓也はそろってため息をついた。ついでに監督も。
「実際の相思相愛を使ってやるべきじゃないのかな・・・。これじゃ日が暮れちまう」
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