それでも世界はまわる
    ファンタジア 4


十一月十八日。

気持ち良い晴天を約束するような、清々しい朝。

美佳は緊張と期待を胸に、慎吾から借りた制服を着て・・・いなかった。

「あっ、ごめんなさい! ずっと体操服だったから!」

慎吾は慌てて楽屋に駆け戻った。

「衣装さん、僕の制服・・・え? あ、ほんとだ! ごめんなさいメイクさーんっ! 化粧とれちゃってるんです!」


   *      *      *

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