それでも世界はまわる
放課後、美佳は日直だったので少し遅れて生徒会室へ向かった。
他の四人は集まっていたが、大島先生は今日は職員会議があるので来られない。生徒五人だけの話し合いだ。

急いでロッカーから書記用のルーズリーフを取り出すと席に着く。
すると、すぐに智之が進行した。

「じゃあ、まず文化祭のスローガンを決めるけぇ。美緒奈さんからね」

美佳はシャープペンを持つと、すらすら美緒奈の意見を記録し始めた。

なんとかスローガンが決定すると、もう残り時間も少なくなっていたのでオープニングとフィナーレの内容を確認する。やることは大方毎年決まっている。
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