それでも世界はまわる
「いいって」

智之が笑って報告すると、彼女らは個々で喜びを表現する。
美緒奈は口に出し、恵は胸を撫で下ろし、英二はごまかしに窓の外を見た。

やっぱり性格はそれぞれ違う、だからこそこの執行部は調和がとれているのかもしれない。

時間も時間なので、その日は終了となった。

美佳はルーズリーフをロッカーに戻すと、生徒会室に鍵をかけ、美緒奈と職員室に立ち寄ってから家を目指して歩き始めた。
緑の匂いは優しく、美佳の心を包んでくれた。
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