それでも世界はまわる
主に笑いを狙った、恋愛劇だ。

脚本は、クラスの実行委員である千尋と雅弓と、桐生さやかが担当した。

配役はみんなで話し合ったが、慎吾の役はあらかじめ決まっていた。
いつも登校する時雑談をする千尋によると、夢見がちな美佳にしかあの役はできない! らしい。

美佳は、みんなに押し付けられたからとはいえ、りおんが一番台詞の多い役を承諾するのは意外だった。
そうなると、お春の役がやりたかった。
自らの体でも立候補する勇気が出たかは分からないが、鏡を見て苛立ちを覚える。

狭間で揺れる気持ち。元に戻りたい、しかし割り切って慎吾の立場を楽しもう。
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