それでも世界はまわる
その放課後、理沙に誘われて一緒に帰ることにした。
「ねぇりーちゃん? 話ってなんなん?」
校門を出て数十メートル歩いたところで美佳は尋ねた。
すると理沙が焦った様子で答える。
「いや・・・あの・・・その、ね。えっと・・・」
「はっきり言っていいんよー。あたしとりーちゃんの仲じゃん」
美佳と理沙と英二の家庭は、父親全員が水瀬中学校卒業の同級生。
そこからもう何十年も親しく、未だに家族ぐるみで付き合っている。
互いの地区の祭りで招待されたり、一緒に北海道や沖縄など東西南北旅行も多い。
「ねぇりーちゃん? 話ってなんなん?」
校門を出て数十メートル歩いたところで美佳は尋ねた。
すると理沙が焦った様子で答える。
「いや・・・あの・・・その、ね。えっと・・・」
「はっきり言っていいんよー。あたしとりーちゃんの仲じゃん」
美佳と理沙と英二の家庭は、父親全員が水瀬中学校卒業の同級生。
そこからもう何十年も親しく、未だに家族ぐるみで付き合っている。
互いの地区の祭りで招待されたり、一緒に北海道や沖縄など東西南北旅行も多い。