それでも世界はまわる
美佳と理沙も、幼い頃からよく遊んでいたのだ。
智之と同じくらい古いつながりの友人になる。

「んー・・・あのね、言いにくいんじゃけど・・・」

「いいってばー」

「えっと・・・あのね、美佳。
 うちが慎吾くんのこと好きなの知っとるよね」

「知っとる知っとる」

美佳は小さな子供のように体を揺らして催促した。

「うち、美佳たちが戻ったら・・・慎吾くんに、告白しようと思って・・・」

「まじで!?」

理沙はそう言うと少し照れ、美佳は嬉しそうに返事をした。

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