それでも世界はまわる
「美佳・・・」

美緒奈が見上げる。

「美佳、昨日・・・」

「ミオ、ごめん! あたしがわがままだったよ。フォークダンスやろうね」

美佳は笑顔を作って言った。
美緒奈の目は見開き、潤んでいた。
恵と智之も近寄って、美佳を見つめている。

「美佳・・・」

「ごめんね、メグ。トモ君も・・・」

「僕は別にいいけど・・・どうしたん?」

「どうしたんってどうなん・・・」

美佳が少し頭を上げると、りおんが見えた。
目が合うと笑顔を見せる。

「大切な友達がね、教えてくれたん。あたしは間違ってるって」

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