それでも世界はまわる
「トモ君、ミオが好きなんー? そりゃびっくらこいたー」

「絶対言わんでよ・・・」

「だいじょぶだいじょぶ、二人だけの秘密ね」

美佳の高揚は最高潮に達した。
美緒奈と智之が両思いだということが分かっただけでなく、とてもさりげなく、りおんとの秘密もできてしまった。
天にも昇る心地とはまさにこれを言うのだろう。

りおんを上目遣いにしていた美佳がご機嫌にスキップを始め、彼はそれに急いでついていく。

「二人にしてきて正解だったわー」

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