それでも世界はまわる
美緒奈は照れたように笑った。
美佳も気が付くと、いつの間にか顔がゆるんでいた。

美佳は、自分も大好きな彼と話すきっかけを思いついた。

「ねぇミオ。トモ君と付き合っとるの、りおん君に言ってもいい?」

「え、そりゃ別に内緒にする気はないけぇいいけど・・・なんでりおん君なん?」

美佳は今日の帰り道での出来事を話した。
すると美緒奈は自分のことのように喜んでくれ、その後しばらく笑い話をしてから、電話を切った。

今日はなんて素晴らしい日なんだろう。

美佳は自分の中にある快感を抱き、しばらく星空を眺めていた。

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