それでも世界はまわる
一時間目は数学、嫌な授業だ。
チャイムが鳴り、担当の青木淑子先生が教室に入ってきた。
先生は今年で五十五歳。教師の面でも人生の面でもベテランと言っていい。
その経験知識と性格で、生徒からも他の教員からも尊敬されるお母さん的存在になっている。
青木先生は三年生の副担任だからであろう、おとといの体育祭の話を十五分近くもして、やっと授業を始めた。
体育祭。
美佳はふと考えた。
全校生徒で協力し、満足するもののできた体育祭と、三年生で集まり盛り上がった打ち上げ焼肉パーティー。
その後は、恐怖のミニ花火大会があった。
花火が綺麗なのは分かるが、幼い頃に火傷を負って以来どうも苦手だ。
チャイムが鳴り、担当の青木淑子先生が教室に入ってきた。
先生は今年で五十五歳。教師の面でも人生の面でもベテランと言っていい。
その経験知識と性格で、生徒からも他の教員からも尊敬されるお母さん的存在になっている。
青木先生は三年生の副担任だからであろう、おとといの体育祭の話を十五分近くもして、やっと授業を始めた。
体育祭。
美佳はふと考えた。
全校生徒で協力し、満足するもののできた体育祭と、三年生で集まり盛り上がった打ち上げ焼肉パーティー。
その後は、恐怖のミニ花火大会があった。
花火が綺麗なのは分かるが、幼い頃に火傷を負って以来どうも苦手だ。