それでも世界はまわる
「なんで信じてくれんのん? 確かに僕、ひどいことしてたかもしれんよ。
 でも・・・美佳さん、僕のこと信じるって言ってくれたじゃん!」

美佳ははっとした。言った。確かに言った。

自分の気持ちに正直になっていいんよ。
お互い苦しんでても、あたしは最後まで信じとるけぇね・・・。

美佳が思い出すと、りおんは口を開いた。

「最近美佳さんといっぱい話せて、僕、嬉しかったんよ。でもなんか、美佳さん僕のこと避けてない?
 それに、ずっと返事返さんかったけぇ・・・嫌われたかと思っとった・・・。美佳さんがそう言ってくれて嬉しいし・・・」
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