それでも世界はまわる

りおんは真っすぐ慎吾を見つめる。

「僕、もう美佳さんに嘘つかないよ」


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美佳の思考はそこで破られた。

もう何も思い出せない。

周りの視線が自分に集中しているのが空気から分かる。

「美佳さん、話聞いとったんじゃろ。･･･僕、美佳さんが好きだから」

「いーよ。無理にあたしのこと想ってくれなくても。りおん君の自由なんだし･･･」

美佳は否定した。自分の中にある期待を。