騙された男と騙した女
そして騙す男女達[完]
「…………じゃ、じゃあ、真白の涙も、お前らの変な発言も…………全部嘘ってことか?」
たのむ、外れてくれっ。
けどそんな願いは、あっという間に打ち砕かれる。
「あったり前!」
……………ほら、
「……………ほんじゃ、俺の後悔は、」
「無意味ね」
そうばっさり言い切る水樹様に、ちょっと、いやかなりへこんだ。
すると、紫音がいたずらっ子のような笑みを浮かべ、
「演劇部をなめちゃあいやんよ」