ダイヤモンドダスト
第5章 妹
文化祭が終わって
俺はすぐにハナを連れて学校を出た
何気なしに帰り道を歩いていると
ハナは思い出したように足を止めた
「聡史、妹いるんだってね!」
「え?あ~…いるけど…」
「こないだ家に行ったとき居なかったでしょ?
会いたかったな~」
「なんで?」
「だって~、友達の家族って見てみたいじゃん!」
「俺、ハナの家族見たことないけど?」
少しずつ歩きだすと、ハナは一歩後ろをついて歩いている
「みたい?」
「どっちでもいい」
「どっちかと言えば?」