ダイヤモンドダスト
ハナは病院という言葉に驚いた顔を
しなかった
「そう、木曜はお母さんが病院?」
「うん、夕方までだけど
あの日いたのは、帰ってきた所だったんだ」
さっきとは違う雰囲気を漂わせながら、ハナは歩きだした
「会える?」
「誰に?」
「妹さんに」
「それは、どうだろう…
妹は人見知りだからね」
「会えるよ…」
どうしてハナがそう言ったのか
俺にはわからない
「なんで?」
「そんな気がするから!」