ダイヤモンドダスト



ハナは病院という言葉に驚いた顔を



しなかった




「そう、木曜はお母さんが病院?」


「うん、夕方までだけど
あの日いたのは、帰ってきた所だったんだ」

さっきとは違う雰囲気を漂わせながら、ハナは歩きだした


「会える?」


「誰に?」



「妹さんに」



「それは、どうだろう…
妹は人見知りだからね」



「会えるよ…」



どうしてハナがそう言ったのか
俺にはわからない



「なんで?」


「そんな気がするから!」


< 102 / 204 >

この作品をシェア

pagetop