ダイヤモンドダスト
ハナは深呼吸をして手を下げた
少しだけ下を向くと、
また微笑み俺の方を見た
「どうせ成長しないなら
聡史たちと同じ年に生まれて
聡史たちと高校生活を送りたかった」
「え?」
微笑みの裏に
何処か寂しそうな表情が隠れているような気がした
「そう思っちゃうくらい
今日は楽しかった!
ありがとう、誘ってくれて」
「うん…」
「朱美ちゃんにも、欲しかった貯金箱取ってもらえたし…大事にしなきゃ!」
貯金箱…
あ!!
俺は急いでポケットからおもちゃの指輪を取り出した
「ん、これあげる」