ダイヤモンドダスト


妹の病室に着くとハナは深呼吸をした



「緊張してんの?」


「うん!」


「なんで?」


「だって、初対面だもん!
第一印象は大事なんだよ?」


「んなの、妹は気にしないって!」


少し笑いながら扉を開いた



妹は喜んだ顔をして俺を迎えてくれた


「お兄ちゃん!
今日は遅いから来ないのかと思ったよ」


「え?ちょっとだけじゃん!」


「だって寂しいんだもん…」


一人部屋の妹にしては、
病院のこの空間は寂しいようだ


「初めまして」

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