ダイヤモンドダスト


俺の背中からヒョコっと顔を出すと
妹は少しだけ驚いた顔をした


ほら、やっぱり…


そう思ったのもつかの間、
妹の表情はすぐに和らいだ



「お姉ちゃん!」


お姉ちゃん??



「久しぶりだったね!元気してた?」


「うん!」



俺の前で、2人はまるで久しぶりの再会を楽しむかのように笑い合ってる



「え?どうなってんの?」



その状況を俺が理解するのは少し時間が必要だった



「はい!お見舞いのお花!」


そう言ってさっき持っていた
"可愛い花"を妹に差し出した

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