ダイヤモンドダスト



面会時間のギリギリまで病室で過ごし
俺達は帰ることにした



「またね!」


「ばいばい!」



あんな妹の笑顔をみたのは
入院する前ぐらいだ



帰り道にどうして仲が良いのかを聞くと
答えは簡単だった



「私もあの病院行ったことあるから」


どうやら2人は俺の知らない間に出会っていたらしい


ハナも一時期あの病院で入院をしていたらしく、その時に出会いよく遊んでいたらしい



「じゃー、俺の妹が人見知りだって言ったときに”大丈夫”って言ったのは…」


俺に妹がいることを知らなかったっぽいし…



「この辺で入院できる病院は、あの病院くらいでしょ?
それに、聡史と似てるから…そうかも!って思ったの」


「そう…」


俺はまだ少し納得できなかったけど、
ハナの笑顔に無理矢理納得させた



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